大学入学共通テストの国語については、殊に「記述式」が採用されることについて批判もあり、2019年11月現在、議論が高まっています。
共通テストで国語は、従来のようにマークシート式ももちろんあります。しかしそれに加えて、国語には(数学も)一部においてで記述式の問題が出されることが決まっています。
国語については小問3題、となっており、成績は点数化せず、各小問の評価を組み合わせた総合評価をA~Eの5段階で示すことになっています。
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ここは、さらっと読んでしまいましたが、具体的に考えると、結局どうなるのでしょう。
受験生の視点であらためて考えてみます。試験を受けて「点数化されない」自分の解答が、しかし評価され、しかも評価は組み合わされて総合評価として、Aとか、BとかCとか・・・
これでは、試験終了後の自己採点も、曖昧にならざるを得ないでしょう。
しかし、高校2、3年生を対象に昨年11月に実施した試行調査を検証したところ、評価方法が複雑なため参加者の約3割が正確に自己採点できなかった。
本番で受験生は、採点結果が通知される前に出願する大学を決めなければならず、精度の高い自己採点ができないのは大きな問題だ。
(産経新聞 2019年11月2日)
たしかに、自分がきちんと点が取れたのか否か、曖昧なまま、志望校を最終決定するというのは、何とも複雑な気持ちになります。無用な不安に襲われる場合もあるでしょう。
ところでどんな記述式でどんな問題が出されるのかというと、プレテストの例ではこんな様子です。
【プレテストの国語記述式の指示例】
……まことさんは、どのようにまとめたと考えられるか。後の<1>~<4>を満たすように書け。
<1>二つの文に分けて、全体を八十字以上、百二十字以内で書くこと。
<2>一文目は「話し手が地図上の地点を指す」行為が「指さされたものが、話し手が示したいものと同一視できないケース」であることを資料に示されたメニューの例に当てはめて書くこと。
<3>二文目は聞き手が「話し手が示したいもの」を理解できる理由について書くこと。ただし、話し手と書き手が地図の読み方について共通の理解を持っているという前提は書かなくてよい。
<4>二文目は「それが理解できるのは」で書き始め、「からである。」という文末で結ぶこと。
(参照元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191102-11021115-nksports-soci)
このような問題を出されたあと、自分がどのように解答を書いたか、あとで振り返っても分からなくなる場合があります。
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大学入学共通テストでの国語は、マークシート式と記述式合わせて、時間は100分となっています。
100分で、マークシート式での得点が100点満点。記述式の評価がA〜E・・・
確かに分かりにくいです。