大学入学共通テスト情報

新たな「大学入学共通テスト」に関する基本情報を集めています。大学入試改革によって断行されようとしている「見通しの悪い」共通テストに、どう立ち向かうべきか。姿の見え難い「敵」ですが戦うのでなく勝ち取る道を探したい・・・民間英語試験採用や記述式導入の動きにも目が離せません。

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延期の前から拒否していた大学・・東北大、津田塾など(英語民間試験)

   

2019年11月1日に、大学入学共通テストへの英語民間試験導入の延期が発表されたわけですが、その前から、大学として英語民間試験を、すでに受け入れない姿勢を示していた大学があります。

11月11日の「AERAdot」では、7つの大学を挙げて、各々の大学が民間試験を利用しないと宣言してきた経緯を紹介しています。

まず7大学とは以下の、国公立5大学と、私立2大学です。

岩手県立大学
東北大学
東大
愛知県立大学
京都工芸繊維大学
慶應義塾大学
津田塾大学

 

 

それぞれ導入しない理由には、受験するであろう高校生らの「認定試験を受検する機会が確保」について疑問を挙げています。

まず、東北大学が、公式サイトに挙げている文章から・・

平成32年度に予定されている英語認定試験については、

公平公正な受検体制の整備や成績評価などに関しこれまでに様々な問題が指摘されております。

平成33 年度入試に利用するためには、現時点ではこれらの問題が解決する見通しが立っていないと認識しています。

また、本学が実施した高等学校調査でも英語認定試験を受験生に一律に課すことに対し、賛成が8%と少数である一方、反対は4 割を占め、高等学校をとりまく環境で十分準備が整っていないと理解されます。

 

上記の、平成32年度とは2020年度のことです。

東北大学では独自に調査して、高等学校調査で、英語民間試験への賛成が8%である、としている点は殊に注目されます。

もっと言えば、賛成8%、反対4割ということは、高校側にとって、如何にこの制度がまだ賛否を表明しにくいような捉えがたい状況にあるかを、物語っているとも言えそうです。

 

 

東北大学のこの文章の日付が2018年12月5日です。じつにその後、1年も経ってから、文部科学省は、青天の霹靂のごとく、英語民間試験導入の延期を発表しました。

 

また東大の場合は変節がありました。

2018年3月・・・英語民間試験を合否判定に使わない
2018年4月・・・〃    〃  利用する
2018年9月・・・成績提出を必須としない

このような転換があった理由として、民間試験が個々の問題を公開していない現状では、検証が不可能であること、等々を挙げています。

 

 

また慶應大学はもともと、センター試験を大学入試に使っていません。英語民間試験についても、利用しないことを明言しています。

同様の理由を、岩手県立大学においても、愛知県立大学京都工芸繊維大学においても、そして津田塾大学においても述べられています。

 

 

結果として、文科省が延期というその前からこれらの大学は、先見の明があったとも言えそうです。しかし他の大学でも水面下ではそういう意見があったかもしれません。全般として不明なことが多いので、何とも言えない部分ではあります。

逆に言えば、大学の「独立性」は当然保たれるべきという、あまりに当然のことを思い知らされるテーマでもあります。

 

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