大学入学共通テストで、英語では民間団体が実施する検定試験が活用されるわけですが・・・
教育現場では、現状を不安視する向きがあります。
すでに報道されている通り2019年9月に(7月に続いて)全国高等学校長協会は、文科省に要望書を提出しました。
(全国高等学校長協会(全高長)の会長は、都立西高校の萩原聡氏になります。)
追記:ご存知のように2019年11月1日、文部科学大臣が英語の民間試験採用を延期しました。大学入試共通テストについて大きな変動の可能性があります。ニュースに関わる弊サイトの記事は、ニュースの記事日時をご確認くださるようお願いします。
まず、現状の決定されている事項は以下になります
2021年1月から導入される大学入学共通テストでは、国語や数学で記述式問題が導入され、
英語はリスニングの配点が大きくなる。
英語ではこの共通テストに加え、民間で実施されている検定試験が入試に組み込まれ、4技能(聞く、読む、話す、書く)を評価することになった。
23年度までは共通テストと民間試験が併用されるが、それ以降は共通テストを実施せず、民間試験のみとなる予定だ。
(2019年10月14日 AERAdotより)
これに対して、現場からの声は
・各試験の実施日程や場所など詳細が明らかになっていない
・活用方法を明らかにしていない大学が多数ある
などがあります。要は明確でないことです。
たしかに、実施日程が確定されず、自分の受けたい大学(まだ決まっていないはず)が、民間試験をどのように活用するか不明ならは、受験生にとって、不安以外の何者でもないでしょう。
その英語試験ですが、TOEICが離脱してもなお・・
受験生が受けられる民間試験は現在、英検、GTEC、TEAPなど、全部で7 種類ある。
だが、実施形式やレベルによってさらに22通りに分かれており、かなり複雑だ。
(同上)
大学の対応も、個々に詳細を確認する必要があります。
東大がやや独自的・・
たとえば東京大学は一定のレベルを出願要件としているが、その証明は民間試験の成績だけでなく、高校による証明書でも認めるとし、事実上、民間試験を受けなくても受験できる。
(同上)
東大受験者には重要事項ですが、これはもちろん東大の場合。繰り返しになりますが、個々の大学によって、詳細は異なります。
引用:https://dot.asahi.com/dot/2019100800071.html?page=1